こんにちは、コーチ・コンサルタント・カウンセラーの
MOMO(モモ)高橋澄子です。
組織で活動するときチームワークが大切だといわれますが、
そもそもチームとは何でしょうか。
改めて問われるとちょっと考えてしまいます。
そこでチームになる条件を、アイドル嵐を例にみてみましょう。
チームの4つの条件
単なる集団は、次の4つの条件を満たすことでチームになります。
1.メンバー全員が達成すべき目標を共有している
2.各メンバーにそれぞれ果たすべき役割が割り振られている
3.メンバーは協力関係、適切な依存関係にある
4.メンバーとメンバー以外の境界が明確である |
嵐はどんな風にこの条件を満たしているのでしょうか。
メンバー全員が達成すべき目標を共有したとき
嵐は、1999年にデビューした男性5人組のアイドルグループです。
嵐になる前ジャニーズJr.で一緒でしたが、全員が親しかったわけではありません。
メンバーの内3名(櫻井くん、二宮くん、大野くん)は事務所を辞めようと思っていた矢先のデビューでした。
そこで、メンバーの嵐の活動に対する思いはマチマチだったようです。
ところがデビューの話題性が薄れるにつれて、徐々に仕事が減り人気にかげりが見えてきました。
コンサート会場に空席が目立つようになったとき、5人は初めて「嵐って何だろう」「自分たちはこれからどうすればよいのか」「将来どうなっていきたいのか」を本音ベースで語り合います。
何度も語り合う中で、初めて「自分たちの目指す姿、達成したい目標を共有するチーム」となったのです。
メンバーは当時を振り返って、この時点から本当の嵐が始まったと語っています。
その後、全員が共通の目標に向かって努力し、当時描いた「メンバーそれぞれがドラマで主演を張らせてもらえるようなグループになりたい」という目標を、今達成しています。
それぞれが果たすべき役割が割り振られているか
デビューから10年以上をかけて
◇ニュースキャスターを務める知性派「櫻井くん」
⇒番組の仕切りや司会進行を担当。
◇動物好きで明るく元気な「相葉くん」
⇒バラエティのボケ担当。
◇クールな演技派「二宮くん」
⇒バラエティでは鋭い突っ込み担当。
◇ビジュアルも振る舞いもカッコイイ「松本くん」
⇒男性アイドルの王道である王子様キャラを担当。
◇歌と踊りが上手で芸術的センスをもつリーダー「大野くん」
⇒職人肌のエンターティメントと癒し系のリーダーシップを担当。
というパブリック・イメージをつくりあげ、5人が異なる魅力をもつグループになりました。
10~20代前半は、現在知性派の櫻井くんが茶髪にピアスのとがったイメージを、現在男らしさを代表する松本くんがかわいい末っ子のイメージを見せていました。
その後、各々の個性とメンバーとのバランスを考えたのか、明らかにキャラクターを変更しています。
即興でのトークやバラエティ番組で、5人はキャラクターのイメージを踏まえ、お互いの役割を自然に果たしているように見えます。
<チームの条件3~4については後編で。>
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