ポジティブじゃなくとも大丈夫

今日は、個人の悩み相談や社員研修の受講者から、良く出る質問の1つに

「こんなネガティブな考え方をしていてはダメですよね?」


があります。

いつから、この考え方はポジティブで、この考え方はネガティブと言うようになったのでしょうか。

 

今日はネガティブな感情や考え方について考えます。

では、ポジティブでいることがよくて、ネガティブでいることはダメなのでしょうか。

 

私の答えは、NOです。

 

ポジティブであれ、ネガティブであれ、その人の思考や感情は本人の内側から生まれたユニークで大切なものです。


それをポジティブかネガティブかで、良い・悪いと判断することは、

その人の存在の半分しか認めてない態度だと思います。

 

人は誰でも暗いよりは明るい方が好きです。

だから、自分の暗そうな面、相手の暗そうな面を見たがりません。

 

そこで、自分も相手もポジティブだけを見ようとするのだと思います。

 

本当に大切なのはネガティブな自分を認めること

 自分を成長させ、人生に変化を生み出すことの最初の1歩は、ポジティブ、ネガティブに関わらず、ありのままの自分を感じて、認め、尊重することなのです。

 

今の自分自身(ex.身体の状況、気持ち、思考、価値感)を良く知ることです。

 

 ネガティブな思考やネガティブな感情は、その方にとって大切なものとして認め、尊重し、しっかり経験することをおすすめします。

(深刻なケースを除く※1)

悲観的な自分ややる気の出ない自分を見つけたら、目をそらすのではではなく、ちゃんと認めて共に毎日を過ごして居れば大丈夫です。

(1人で抱えているのが難しいときには、信頼できる友人・知人、場合によってはコーチなどに語ることで、気づき受け入れやすくなります。)

そうして自分と向き合って毎日を過ごしていると、

・時間の経過

・その間に起こる周囲の変化

・その間に起こる自分の内部の変化

によって、

 ただネガティブな思考や感情が、本人を苦しめ社会生活に何らかの不都合や問題を生み出すレベルに至っている場合は、ネガティブな思考や感情から解き放たれるための努力や支援(心理カウンセリングやサイコセラピー)を求めることをおすすめします。