こんにちは、コーチ・コンサルタント・カウンセラーの
MOMO(モモ)高橋澄子です。
私の主な仕事は、個人・企業の悩みや問題の相談にのることです。
相談にのるときには、いくつかポイントがあります。
このポイントをはずしてしまうと、せっかくの相談も相手の役に立つことができません。
そこで今日は、相談にのるときの心がまえについてお話しします。
残念な相談の受け方
相談を受けるのは、
- 上司と部下、先生と生徒のように相談を受ける役割にある
- 親しい間柄の人から「自分の相談にのってくれる人だ」という信頼を得ている
場合のいずれかでしょう。
どちらも、相手をよく知っていることが前提です。
しかし相手を知っているために
- 「こんなことで悩んでいるのか」とがっかりする
- 「前にも同じような相談にのったはずなのに」とイライラがつのる
心境におちいり、
- 話をよく聴きもしないで「問題は○○だな」と勝手に判断し、アドバイスを始める
- 「これが正解だ」とあなたの考えを押しつける
態度をとってしまうことが多いのではないでしょうか。
残念ながら、相談者の悩みを自分の枠組みで勝手に解釈し、自分が描いたイメージに沿って解決しようとする、相手を尊重しない態度をとってしまっているのです。
悩みや問題の解決に、まず必要なのは
相手は相談に来るとき、「自分ではどうしようもない」と自信をなくしているのが普通です。
その状態で、こちら側の解釈や解決方法を伝えても、
- そうじゃないんだが、分かってもらうのは難しいか……
- 言われていることは分かるが、自分にはムリだ
- せっかくのアドバイスも実行できない自分はダメなヤツだ
とさらに落ち込ませる結果になるだけです。
悩みを解決できるのは相談者だけです。
まず必要なのは、落ち込んでいる相談者をはげまし、悩みを解決できると信じる自信とやろうとする意欲を取り戻してもらうことなのです。
相談をうけるときの心がまえ
そこで相談を受ける側には、
- 悩みは、相談をしているあなただけが解決できるものだ。
- そのためにあなたは、解決に向かう答えも、解決する力
ももっているはずだ。
- しかし今、その力を 発揮できなくなっているようだ。
- だから、私はできるかぎりあなたを手伝おうと思う。
- 安心して一緒に取り組んでいこう。
という立場に立って欲しいのです。
この立場に立つと、自分勝手な解釈や解決方法を押しつけることなく、相手の気持ちや考え方を尊重する態度が生まれます。
この尊重する態度こそが、相手の力をよみがえらせ、悩み・問題の解決に役立つもっとも重要なポイントなのです。
何をどうアドバイスするか(何をするか:Doing)の前に、相談を受ける側の心がまえや姿勢(人としてのあり方:Being)を大切にしてくださいね。
この記事の書き手は ⇒⇒⇒ MOMO(モモ)高橋澄子のプロフィール
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