批評とは、相手の行動、姿勢、人間性などに対して否定的な評価をすることです。
「相手の行動を変えたい」「相手を育てたい」と思うとき、相手への批判はつきものだと思っていませんか。
社員にうるさくいうことが仕事だと思っているマネジャー、子どもにきつく言うことが子育てだと思っている親などです。
しかし、批判しなくとももっと良い方法はあるのです。
悪口もラベルづけも、自分にも相手にもネガティブな効果を持つことが多いのです。
悪口は相手に伝わると、相手の心証を悪くし人間関係が悪化するのはするのは当然ですが、「働き者」「頭が良い」とプラスの意味であってもラベルづけすることも、ネガティブな効果を生むことがあります。
良いラベルであっても、何らかのラベルをつけることで、分かった気になってしまう難点があります。
そして、それ以上その人を深く知ろうとする努力をしなくなり、相手の本来の姿や内面の成長を見落としてしまうのです。
診断はラベルづけの一種で、相手の言うことを素直に理解する代わりに、精神科医のように、その裏に隠された動機や意味を分析しようとする態度です。
たとえば、待ち合わせに遅刻したことに対して
「私に対して敵意をもっているのではないか」「本当は来たくなかった気持ちの表れだろう」などと勝手に解釈されることは、相手を著しく不快にするでしょう。
称賛とは、相手の行動、姿勢、人間性などに対して肯定的な評価をすることを言います。
参考文献:ロバート・ボルトン著「ピープル・スキル」宝島社
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